長野県池田町の事業者から成る「安曇野池田野菜給菜おそう菜研究会」が手掛ける、地元の特産品を詰めたセットが10月下旬、ふるさと納税の返礼品に加わった。
「安曇野・池田町のおすそわけセット」として、ふるさと納税の各ポータルサイトに掲載。1万5,000円以上の寄付への返礼品として限定50セットで用意する。内容は、郷土食として地域に根付く「灰焼きおやき」や古代米を昔ながらの臼杵でついた「よもぎ餅」、酒蔵の酒かすを混ぜた飼料で育てたブランド豚を使った豚丼の素など5種類の地域の味を詰め合わせたもの。
同研究会は、昨年秋にコロナ禍で消費が伸び悩む町内の生産者らが集まり結成。町商工会の協力で、特産品を詰め合わせたセットを販売した。池田町の住民が、離れて住む家族や親戚への贈り物として注文し、用意した30セットが完売。コロナ禍で帰郷できない人に喜ばれたことに手応えを感じ、ふるさと納税への掲載を決めた。
灰焼きおやきの製造と返礼品の発送業務を行う池田町地域おこし協力隊の西山友樹さんは「北アルプスの麓で作られる地元の味を楽しめる内容。池田を離れて住む人に故郷の味を思い出してほしい。池田に来たことがない人には興味を持ってもらうきっかけになれば」と話す。
各ふるさと納税ポータルサイトで年末まで受け付け、翌年1月に冷凍便で発送。