長野県大町市美麻の温泉交流施設「ぽかぽかランド美麻」が9月19日、貸し切り温泉「やすらぎの湯」の営業を始めた。
地域の高齢化が進む中、利用者が介助者を連れて、コロナ禍でも安心して入浴できる「家族風呂」として利用を呼び掛ける。
貸し切り温泉は、7年前の神城断層地震で配管などに被害を受け使用できなくなった旧大浴場の男湯を改修。誰もが利用しやすいよう、スロープや浴槽の手すりなどを設置し完全バリアフリー化を図った。湯は市内の葛温泉から搬入する。
浴室は4~5人が利用できる広さ約18平方メートル。地区内で採取された竹で装飾し、浴槽にはヒノキ材を使い、和の雰囲気を演出。工事のためにクラウドファンディングを活用し、利用券などを返礼品に出資を募った。
勝野皇志支配人は「自然の中で入浴しているような雰囲気を味わってほしい。お風呂での家族団らんを楽しみ、コロナ禍のストレスを解消してもらえれば」と話す。福祉施設にも利用を呼び掛け、利用料の割り引きなども考えているという。
貸し切り温泉の営業時間は10時~20時(受け付けは19時まで)。利用料は1時間2,980円。要予約。