
松川村の「安曇野ちひろ美術館」(松川村西原)で9月10日、「週刊新潮」などの表紙絵で知られる絵本作家、谷内こうたさんの回顧展「谷内こうた展 風のゆくえ」が始まった。
谷内こうたさんは1947(昭和22)年生まれ。叔父で画家の谷内六郎の勧めで絵本制作を始め、「なつのあさ」で日本人初めてとなるボローニャ国際児童図書展のグラフィック賞を受賞。1973(昭和48)年からは活動の場をフランスへ移し、2019年に71歳で亡くなるまで国内外の賞を受賞するなど多くの評価を集めた。
同展では、絵本原画や雑誌の表紙絵に加え、未公開作品も含め約70点を展示している。同館広報担当の田邊絵里子さんは「今回の展覧会を通じて、谷内さんのファンだけでなく、知らない人にも絵本の魅力を存分に知ってほしい」と話す。
開館時間は10時~17時。入館料は、大人=900円、高校生以下無料。12月4日まで。