
サントリー食品インターナショナル(東京都港区)は5月14日、「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」(大町市常盤)のブランド体験型施設を一般客向けにオープンする。
同工場は昨年5月に生産を開始し、翌6月末より「サントリー天然水〈北アルプス〉」を出荷している。山梨県の南アルプス、熊本県の阿蘇、鳥取県の奥大山に続く第4の水源となる「北アルプス」にある生産拠点。一般客向けのオープン時期は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、施設内容や感染防止対策を検討し直すため、当初の2021年から2022年春へと延期していた。
同工場は、「未来の子どもたちにも、今と同じおいしい天然水を提供したい」というコンセプトの下、生産拠点という役割に加え、水の大切さについて楽しく学び、その魅力を五感で感じることができるブランド体験型施設としての役割も担う。
工場見学ツアーでは、シアタールームやサントリー天然水ができるまでの過程を体感できる展示のほか、ペットボトルのラベルにも描かれている餓鬼岳を含めた北アルプスの山々を望める展望テラスを巡る。併設のカフェでは、天然水仕込みのクラフトソーダや地元の食材を用いたホットドックなどを提供。工場内の広場でも楽しむことができる。
澤田元充工場長は「大町市民になって2年がたつが、ここの水や自然の恵みは本当に素晴らしい。北アルプスの魅力を、この体験型施設を通して長野県内外の皆さまへ積極的に発信していきたい。人間や自然にとってかけがえのない存在である『水』を次世代の子どもたちにも残していくため、地域の皆さまとずっと先の未来まで共に歩んでいきたい」と話す。
開館時間は10時30分~16時30分。月曜・火曜休館(他臨時休業・冬季休業あり)。工場見学ツアーは参加無料で、前日までの予約が必要。