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大町のまちなかの未来を探る3日間 芸術祭と合わせ商店街にぎわう

いつもより歩行者が多くにぎわう商店街

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 長野県大町市で10月22日~24日の3日間、中心市街地にぎわい社会実験として「大町のまちなかの未来を探る3日間」が開かれた。

大町のまちなかの未来を探る3日間

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 6月に始まった「信濃大町スイーツプロジェクト」や、今年2回目の開催となる商店街での「シャッターオープンプロジェクト」、商工会議所前での「楽市楽座 信濃大町 荷ぐるま市」など7つのプロジェクトを3日間で集中的に開催。「北アルプス国際芸術祭」の市街地エリアの作品と共に商店街を盛り上げた。

 社会実験として、商店街各所で交通量の調査、ウェブを使ったアンケート、高齢者の社会参加に向けた外出実験なども行われた。

 イベントの中心となったのは、JR信濃大町駅から北に延びる商店街での「シャッターオープンプロジェクト」。シャッターが目立つ商店街で、「シャッターを開けてまちじゅうが深呼吸!」を合言葉に、空き店舗とチャレンジショップをつなぐ取り組み。前回(3月)は5店舗、今回は10店舗が参加した。前回の出店がきっかけで店を借りた例もあった。

 市内でパン工房を営み、店舗を持たずウェブやイベントで販売する「ヤマビコパン」の店主は「想像以上のにぎわい。地元の方と初めてつながれる機会になり、とても良かった」と、売り切れたパンを前にうれしそうに話していた。

 前回も参加した「北アルプスオーガニックプロジェクト」は、オーガニック、無農薬、地産地消、SDGs等に関連する商品を量り売りで販売するマルシェ「ハカリウリマルシェ」を企画。量り売りをきっかけに積極的にコミュニケーションを取る販売スタイルで、活気ある売り場となっていた。

 商工会の女性部のメンバーが企画した「NIGIWAIの会」は、レストランと土産物店を展開。地元の素材や季節感を生かしたランチは初日から完売し、手作り雑貨や農産物の販売、独自に開発した土産菓子「なでしこ」もアピールした。

 前回のシャッターオープンプロジェクトでは物販が中心だったが、今回はワークショップ、ゲームコーナー、屋外でくつろげるスポットなどバラエティー豊かに。スタンプラリーのほか、文化財を巡るクイズラリーやキーワード集めを行い、町を巡り興味を持ってもらうための仕掛けも充実させた。

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