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大町・美麻で「みあさのまるしぇ」 親子での多様な出店そろう

多くが親子で出店し、互いを手伝う参加型のマルシェ

多くが親子で出店し、互いを手伝う参加型のマルシェ

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 長野県大町市美麻の「みあさの森」で10月3日、「ちいさなちいさなみあさのまるしぇ6」が開かれ23組の親子が参加した。

ちいさなちいさなみあさのまるしぇ6

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 減農薬・無農薬の野菜や米、平飼い卵、窯焼きピザ、みそパウンドケーキなどのほか、アクセサリーやワンコインフォト撮影、青空美容室など多様な店がそろった。参加者の多くが親子で出店し、互いを手伝う参加型のマルシェ。毎年春と秋に1回ずつ開いており今回で6回目。コロナ感染症対策のために完全予約制で行った。

 「みあさの森」では、助産師の資格を持つ根本薫さんが企画するさまざまなイベントを通して、地域の親子や子どもが集う「場」を提供している。立ち上げ当初は美麻の新行地区にある公園やグラウンドで、現在は大塩地区にある森の一角をベースに、食にまつわる教室のほか、染め物、リトミック、マルシェ、野焼き、しめ縄作りなどを開催。今年の夏休みには「森のオープンデイ」と題して、昼食付の子どもの居場所づくりも進めた根本さん。「いろいろな思いを持って活動しているが、全て私の『みんなとこれやりたい!』がベースにある」と話す。

 マルシェ開催のきっかけになったのは、茨城居住時代に友人から誘われた、子どもだけのマルシェ。参加を機に「子どもが店を開くことを通じて、お金のことを自然に伝えることができた。子どもの特技や可能性を広げるきっかけにもなった」と振り返る。大町市に移住し、周りの母親が育児に追われて才能を生かせていない現実を見て、大人も参加できるマルシェとして企画。「回を重ねるごとに出店の幅が広がり、子どもたちが刺激を与え合う姿も見える」と言い、「天候やコロナ感染症対策で悩みも多かったが、子どもも大人も生き生きとチャレンジしている姿を見て、疲れが吹き飛んだ」と笑顔を見せる。

 地域団体「みあさの森」は、北アルプス地区に5カ所ある「信州子どもカフェ」の一つを担い、地域住民の協力を得ながら運営する。根本さんは「最終的には産後ケア施設のオープンを目指しているが、来年は森の入り口にある母屋(古民家)の改築をみんなと一緒に進めて、季節を問わず通年の活動ができるようにしたい」と抱負を語る。

 今月は稲刈りや草木染めのほか、23日にシルクスクリーン大会、24日には米づくり部の脱穀などを予定している。

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