長野県大町市の道の駅「ぽかぽかランド美麻」(大町市美麻)にある新店舗「花まめや」の玄関先で9月5日、地元の木材を使った木工ワークショップが開かれた。地域の親子らが参加し、オリジナルの皿や調理器具などを作った。
市内で林業を営む山仕事創造舎の従業員で、学校放課後教室などで教える「きこりと木工」の渡辺寛さんの手ほどきで、1カ月に1回程度、継続的に開いている木工ワークショップ。「間伐材を使い、日常で使うもの作りを通して地域ならではの豊かな経験と暮らしを伝えたい」と開く。
参加者たちは磨いたり削ったりするだけで簡単に仕上がるよう準備された材木の木目などを見比べて好みのものを選び、開放的な青空の下で、ジグソーや小刀、ディスクグラインダーなどの工具を使い、思い思いにものづくりの時間を楽しんだ。
1時間ほどで最後にエゴマ油を塗る「オイルフィニッシュ」工程にこぎ着けた参加者らは、次第に鮮明に浮かび上がる木目に目を見張り、それぞれの仕上がりに満足した表情を見せた。
美麻地区の30代の女性は「もっと時間がかかると思ったが、あっという間に出来上がった。(皿には)お菓子やサラダが映えそう」と話していた。