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「安曇野ちひろ美術館」で秋の展覧会始まる ちひろの絵に寄せられた思いに触れる

わたしの好きなちひろ展

わたしの好きなちひろ展

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 長野県松川村の「安曇野ちひろ美術館」(松川村西原)で9月11日、秋の展覧会が始まった。

「安曇野ちひろ美術館」秋の展覧会

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 「ピエゾグラフによるわたしの好きなちひろ展」「田畑精一おしいれのぼうけん展」「エリック・カールさんをしのんで」「絵本で世界を旅しよう!」が同時開催されている。

 「わたしの好きなちひろ展」では、好きな作品をエピソードやメッセージと共に募集し、5歳~80歳の幅広い世代から2000通を超える応募が寄せられた。上位10作品を含む74点の絵をメッセージと共に展示する。

 今回の展示作品は高精細のピエゾグラフで構成。ちひろの絵は多くが淡く柔らかな色彩の水彩画で描かれたもの。原画は弱く劣化しやすいため展示の制限があるが、精巧な表現ができるピエゾグラフで同時開催するなど多様な公開の可能性を広げる。

 展示は「大切な人へ」「自由な心で」「初めての出会い」などたくさんのエピソードを類似したカテゴリーに分け、女優の奥貫薫さんやスチャダラパーBoseさんなど著名人のメッセージも並ぶ。柔らかなイメージの絵が多いが、葛藤しながら絵に向かう自画像を描いたタッチの強いデッサンやちひろが使った小物・食器など愛用の品々も展示する。

 「エリック・カールさんをしのんで」は、同館に寄贈された絵画をはじめ、来日し美術館を訪れた際に描いた絵やゲストブックを展示。「田畑精一おしいれのぼうけん展」では絵本の原画と共に絵本作りの紹介や人形座時代の人形を展示する。

 同館広報担当の畔柳彩世さんは「心温まる皆さんのメッセージとちひろの作品を見に来てほしい。絵本だけでは分からない新しい発見や好きなものを見つけて楽しんでもらえれば」と話す。

 開館時間は10時~17時。水曜休館。入館料は、大人900円、高校生以下無料。11月30日まで。

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