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ビール造りで故郷を活性化 白馬・小谷出身の3人がブルワリープロジェクト

rethの3人(右から田中さん、村田さん、田口さん)

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 白馬と小谷村出身の若者有志が現在、白馬バレーの地域活性化のためにクラフトビールのブルワリー(パブ併設の醸造所)を作るプロジェクトを計画している。

ブルワリー予定地の元レンタル・宿泊施設

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 計画を進めているのは、小谷村出身の田中東さんと、白馬村出身の田口雄さん、村田仁志さん。構想するブルワリー「HAKUBA BEER GARAGE(白馬ビールガレージ)」は、小谷村栂池スキー場に隣接する元レンタルスキー兼従業員向け宿泊施設を活用。建物をリノベーションし、スキー客や登山客がくつろげる、パブを併設したモダンなブルワリーを作る。オープンは2022年8月を予定。

 国内外に通用するブランド力と、豊富な水源などビールを製造するための良質な環境が整う白馬バレーで、世界で戦えるクラフトビールを造れると構想。ブルワリーによって、国内外の来訪者との交流の場や新たな特産品作り、飲食店不足対応などの課題解決につながると考える。将来的には麦やホップなど原料も全て白馬エリア内で完結させる100%地元産のビール造りを目指す。

 プロジェクト名は「reth(リス)」。3人は中学生時代にサッカーを通じて知り合い、東京に住む今も交流を持つ。観光客が減っていく故郷に貢献できることはないかと考え、コロナ禍で打撃を受ける宿泊業へのクラウドファンディングによる支援などにも取り組んできた。

 田中さんは「生まれた時から、にぎわいが少なくなっていたことを肌で感じている。地元を離れていても、できることに取り組みたい。将来的には雇用も生み出したい。地元の人にも活動を知ってもらえれば」と話す。

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