長野県大町市に8月21日、テークアウト専門店「菓子ト珈琲（コーヒー）Pinto（ピント）」（大町市大町）がオープンした。

「菓子ト珈琲ピント」

　大町市常盤出身の武田清美さんと婚約者の板花龍二さんの2人で店を営む。清美さんは製菓専門学校で洋菓子作りを学び、東京都内の洋菓子店やカフェでパティシエとして働いた。龍二さんは山形県出身で、都内のカフェでバリスタとして働いていた。2人は東京で出会い、清美さんの故郷で開店した。

　かつて喫茶店が入っていた店舗を改装して開いた同店。早くも地元のコーヒーファンやSNSで開店を知った客が訪れている。店名の「ピント」はカメラ好きの龍二さんの発案で、語呂の良さと、出合ったことのない味や客同士の出会いなどの意味を込めて名付けた。

　ショーケースには、清美さんが作るプリンやシュークリーム、フィナンシェやパウンドケーキなどの洋菓子が並ぶ。地元の旬の果物を使うが、子どもも食べられるようにとリキュールは使わない。

　龍二さんがいれるコーヒーは、山形県の焙煎（ばいせん）店による豆を使用。以前、店を訪れた際に、苦さの中に豆の自然な甘味が感じられることに衝撃を受け、「かねて自分の店でこの豆を使いたいと思っていた」と話す。ハンドドリップやエスプレッソマシンでいれるコーヒー（450円～）をはじめ、ジュースやミルクドリンク（500円）なども提供する。

　清美さんは「お客さんに愛される、幸せな気持ちが集まる店にしたい。店の営業を通して大町を知ってもらうきっかけになれば」と期待を込める。

　営業は金曜・土曜・日曜・祝日の10時～18時。