2018(平成30)年に引退した立山黒部アルペンルート関電トンネル「トロリーバス」(トロバス)の誕生日を祝うイベント「トロバースデー」が8月1日、トロバス記念館(扇沢総合案内センター)で開かれた。
最後の1台として保存・展示されるトロバス内部は、無数の風船で彩られバースデー仕様に。トロバスにちなんだクイズラリーなどもあり、観光客や家族連れなど多くのファンでにぎわった。
大町エネルギー博物館のまきバス「もくちゃん」も祝いに駆け付けた。大町を代表する2種類の特徴ある乗り物が顔をそろえ注目を集めていた。
トロバスは1964(昭和39)年8月1日に運行を開始した無軌条電車。電気バスに切り替わった後、15台あったトロバスのうち1台が処分されずに生き残っていることを知った大町市が、クラウドファンディングを実施し保存・展示につなげた。トロバースデーは、関西電力のイベントを受け継ぎ復活。主催した市観光課は来年以降も継続する考えだ。
池田町から子どもと訪れた平田一さんは「トロバスに乗ってダムに行った小学校時代を思い出す。バスの形をしているが、電車という面白い乗り物を息子に見せたかった。電気バスに替わり寂しさはあるが、また会いに来たい」と話していた。