大町市の登山者向けの送迎バスサービス「裏銀座パーキング」の予約が9月に入り、天候が落ち着くのを見越して増えている。
登山者が複数の山を尾根伝いに歩く「縦走」は、これまで入下山する場所が異なることで、自家用車の駐車場までの移動がネックだったが、これを解消しようと同サービスが7月、始まった。
同サービスでは、利用者は同市平の木崎湖の温泉施設「ゆ~ぷる木崎湖」に自家用車を駐車し、バスで登山口まで移動。北アルプスの「縦走」を楽しんだ後、下山場所から迎えのバスで駐車場まで戻ることができる。利用料金は1人4,000円で、拠点となる温泉施設の入浴1回分や仮眠室の利用、最大5日間駐車できる特典も付く。扇沢、七倉山荘、白馬五竜エスカルプラザで乗降車できる。
運営を担う一般社団法人「木崎まちづくりラボ」代表の植松悠一郎さんは「今までは『縦走』するのに公共交通機関やタクシーを使うなど登山者にとって手間がかかった。このサービスを利用することで、縦走が身近になり、より多くの登山客に大町の山の魅力も知ってほしい」と期待を込める。