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大町市の特産品を輸出業者へPR 海外販路拡大に向け意見交換会

市内酒造会社を視察する輸出業者

市内酒造会社を視察する輸出業者

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 大町市農産物等輸出協議会は7月7日、地元農産物や加工品の販路拡大を目指し、海外への輸出業者を招いた意見交換会を開いた。市内の酒蔵やリンゴ農家などを案内し、地域の歴史や自然に育まれた特産品の魅力をPRした。

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 視察には国から米の戦略的輸出事業者に指定される「Wakka Japan(ワッカ・ジャパン)」(札幌市中央区)の出口友洋社長や佐藤陽介ゼネラルマネジャーら3人が参加。市担当者と共に市内の3蔵を巡り、職員から製品作りの工程や商品の説明などを聞いた。

 佐藤さんは「自然豊かで観光地として名高い大町市は海外から見ても魅力的。現地の人が欲しいと思える商品を提供できるかが重要」と話した。シンガポールの販売責任者は、地元のマスコットをデザインしたワンカップ酒に関心を示していた。

 大町市は日本産米の国内消費の落ち込みや将来的な人口の減少を見据え、2018(平成30)年度、香港などに米の輸出事業をスタート。ワッカ社などを通じて、2019年産米で24トン、2020年産米で72トンを出荷している。今年1月には、輸出品目の拡大や新たな販路開拓を目指し協議会を設立した。

 市役所では同日、生産者などを対象にワッカ社による「輸出の情勢とブランドづくり」をテーマにしたセミナーも開かれた。協議会の平出亨会長は「大町市には良い商品がたくさんある。どう売り込めばいいのかを考えていきたい」と話した。

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