2月に中国・北京で開かれる冬季五輪に、白馬村関連ではスキーノルディック複合の渡部暁斗選手、同じく弟の渡部善斗選手、フリースタイルスキースロープスタイル・ビッグエアの近藤心音選手、フリースタイルスキーモーグルで白馬高校出身の松田颯選手、同村の日本スキー場開発所属の原大智選手が出場する。
5度目の五輪出場となる暁斗選手はソチ、平昌と2大会連続で銀メダルを獲得し、日本のエースとして注目される。北京では日本選手団の旗手を務め、「金」への意欲を強める。善斗選手は3度目の五輪出場。得意のジャンプに加えて走りを高め上位を狙う。
父の修さんによると、暁斗さんは子どもが生まれ、「試合とプライベートのメリハリがついた」と見つめる。「コロナ禍で環境が厳しい中でも新しいことに取り組み、試合の中で調子をつかんでいるのでは」と話す。善斗さんについては、「結婚して落ち着きができ、ムラがなくなった。走れている方では」と期待する。五輪に向かう息子らを「普段通りに送り出した。結果は後からついてくる。一ファンの応援団として、テレビで見守りたい」と話す。
近藤選手は、国内でのフリースキーの草分けの選手だった父の信さんに連れられてスキーに触れ、小学5年の時から大会に出場。ジブアイテムと呼ばれるレールの上やキッカー(ジャンプ台)からの跳躍でトリック(技)を見せる競技で頭角を現した。世界の舞台で戦う中で北京へ照準を合わせつつ、白馬高校から通信制高校へと切り替え、練習時間を確保。2年前の膝十字靭帯の断裂という重い故障を乗り越え、北京への切符を手にした。
村では当初、パブリックビューイングの実施を予定していたが、新型コロナの感染拡大を踏まえ断念する方針。オンラインでの実施などを含め、村を挙げて応援する方法を検討する。