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白馬でキャンプ ロシア系小中学生がプロ監督から映画製作学ぶ

井上さん(奥)の指導の下、監督役の子どもが芝居を演出

井上さん(奥)の指導の下、監督役の子どもが芝居を演出

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 白馬村のペンション「ウインターフェル白馬」(白馬村北城)で8月26日まで、国内在住のロシア系小中学生向けのサマーキャンプが行われた。

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 ペンションオーナーのエカテリーナ・ノヴォセリツェフさんは毎年数度、ロシア系にルーツを持つ国内各地の子どもを招き、自然に囲まれた白馬の中で1週間ほどの共同生活を送るキャンプを実施。日本で暮らしている中では触れにくい母国のロシア語や食文化などに触れ、アウトドアやアートを体験する。

 今回は映画監督の井上雅貴さんを講師に、泊まり込みで映画製作を体験。井上さんの子どもが常連参加者だった縁で企画が実現した。

 6歳~14歳の子ども27人が参加。2つのグループに分かれ、俳優や脚本、監督やカメラマンなど役を分担し、撮影に挑んだ。作品はキャンプの最後に上映会を開くほか、世界の映画祭での発表を目標に、観客により面白い作品を届ける視点で工夫。語学力も性格も多様な子どもたちが、映画を作る一つの目標に向かって取り組んだ。

 8月22日は雨天で屋外ロケは中止になったが、エスカルプラザやペンション内で撮影を敢行。限られた中でどう作り上げていくか、工夫を凝らしながら挑んだ。コメディーの作品では、いたずらっ子が親の留守中に家の中でキャンプを張り、台所をひっくり返す場面を撮影。ロシア語のせりふで、十数秒のカットを何テークも撮影していた。

 監督役を務めたボリス・ノヴォセリツェフ君は「監督業は難しくてストレスはあるけど楽しい。(小さい子に)いっぱいいたずらされるけど、きっと完成できると思う」と目を輝かせた。

 井上さんは「お客さんに見てもらうことを意識すると、面白いとは何かを考えていく習慣がつく。普段とは違う中で、みんなで1つのものを作るのは良い経験になると思う」と話す。

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