ニホンライチョウの繁殖飼育に取り組む「大町市立大町山岳博物館」(大町市大町)が7月15日、雌に卵を温めさせふ化させる自然繁殖で1羽のふ化を確認したと発表した。
同日9時14分にモニターでふ化を確認した。同施設での自然繁殖によるふ化は1998(平成10)年以来、23年ぶりとなる。
乗鞍岳から採卵し同施設で人工ふ化した雄と雌が親。雌親とは異なる雌に受精卵を託し自然抱卵・ふ化となった。今後は、雌にひなを育てさせる自然育雛(いくすう)に取り組む。
「ふ化後2週間程度は特に体調を崩しやすいため慎重に観察していく」と同施設。昨年から自然繁殖に取り組んでいるが、昨年はふ化しなかった。