白馬南小学校(白馬村神城)の児童が3月11日、総合学習でかるたなどを製作・販売した収益金を白馬村に寄付した。
同小の3年生児童は本年度、総合学習の一環で7月に同村にある八方池を訪れた際に利用したトイレが、山頂にあるにもかかわらず美しく整備されているのを見て驚きと感動を覚えた。同時に、トイレに募金箱が置かれ、そのお金が整備に充てられていることを知った。
その後、クラス内で「自分たちもできることで支援したい」という気持ちが高まり、八方池周辺で見た高山植物をかるたにして販売し、その収益金を村に寄付する活動を展開。
120セットを作り、道の駅白馬で手作りの綿花リースと共に販売。諸経費を差し引いた9,050円を村に寄付した。
3月11日には、下川正剛白馬村長を招き「山のトイレ募金贈呈式」を行った。式では、2人の代表児童が活動を振り返り、「白馬の自然の素晴らしさをたくさん知ることができ、自分たちも大切にしなければならないと思いました。これからも白馬を大好きでいたいです」と力強く語った。
児童より寄付金を受け取った下川村長は「皆さんのご苦労に心から感謝している。白馬の美しい環境はみんなで守ることが一番大事。大切に使わせていただく」とお礼を述べた。
下川村長に帯同した同村観光課の堀米拓実さんと八方尾根パトロールの板橋仁和さんは児童に、山のトイレを維持していくためには年間400万円以上もの経費が掛かることを説明。「山にゴミが落ちていると悲しいね。高山植物もきれいに咲いてくれるように自然を大切にしてほしい」と呼び掛けた。