見る・遊ぶ

白馬の宿泊施設がグランピング&サウナ開業

建設が進むドームテントのグランピング施設と大塚さん

建設が進むドームテントのグランピング施設と大塚さん

  • 1

  •  

 長野県白馬村の宿泊施設「プチホテルぴー坊」(白馬村瑞穂)が、グランピング施設とサウナを組み合わせた施設「From P」を開業する。まん延防止等重点措置が明ける予定の2月下旬に向けて、急ピッチで準備を進めている。

木の香りが漂うバレルサウナ

[広告]

 グランピング施設は直径7メートルのドーム型のテント3棟と、2つがつながったツインドーム2棟の計5棟。テントながら冬でも温かく、内装は北欧風にまとめる。広々とした窓からは白馬連山を望める。地元の食材を盛り込んだ食事も提供する。

 3棟に備え付けられたサウナは木材をたる型に組み合わせた「バレルサウナ」。貸し切り状態で、コロナ禍でも安心なプライベートのサウナをアウトドアで楽しめる。火照った体を井戸水の地下水を用いた水風呂で冷やし、「ととのう」体験をできる。宿泊客だけでなく、日帰り客も受け入れる予定。

 白馬でのグランピング施設はホテルなど大型資本によるものが多く、個人経営の宿での導入は珍しい。オーナーの大塚栄青さんは高校まで白馬村で育ち、2年前に東京の大学を卒業。実家に戻り、3代目として家業の宿を継いだ。兄2人、姉1人の4人兄弟の末っ子だが、憧れる祖父の始めた宿を残したいと自分が継ぐことに決めた。

 承継直後にコロナ禍に見舞われ厳しい経営を余儀なくされた中で、白馬高校生の寮などを引き受けつつ新たな展開を模索。学生時代に都市圏でサウナブームの人気とその魅力に触れたことから、自然の中でのグランピング施設とサウナの組み合わせを発想した。

 「From P」の施設名には、「ぴー坊」の名を残したい思いと同時に、パーキング(駐車)やプレイス(場所)などの「P」の頭文字から白馬を訪れた人の「拠点」となることへの願いを込める。

 「(大きな会社よりも)小回りが利くことで、お客さまの細かい要望に対応したい」と話す大塚さん。「白馬の魅力は、ここで頑張っている人が面白いこと。自分もここで頑張ることで、世話になった白馬の人に恩返しできれば」と意気込みを見せる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース