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有機給食の取り組みを紹介するドキュメンタリー映画 長野・大町で上映会

「大町市の有機給食から地域を考える会」のメンバー

「大町市の有機給食から地域を考える会」のメンバー

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 長野県大町市の大町市総合福祉センター(大町市大町)で2月27日、ドキュメンタリー映画「いただきます2 オーガニック給食編」の上映会が開かれる。

「いただきます2 オーガニック給食編」

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 主催は「大町市の有機給食から地域を考える会」で、長野県有機農業推進プラットフォームの先進活動支援金の採択を受けて行う。作品は「学校給食から持続可能な地域づくりを考えよう!」をテーマに、オオタヴィン監督が製作。オーガニック給食とは農薬や化学肥料を使わずに育てた作物を使った給食のことで、北アルプス地域では池田町、松川村で部分的に有機米などが導入されている。

 同会メンバーの牧瀬泰子さんと根本薫さんは、2020年に池田町で開かれた有機農業に関する講演会に行き、講師の吉田太郎さんから「地域の有機農業を盛り上げるには給食が有効」と聞いた。昨年、有機野菜などを扱う「ハカリウリマルシェ」を企画した「北アルプスオーガニックプロジェクト」を通じて有志により今回の企画が生まれた。

 牧瀬さんは「給食で使う食材を、地元の農家や環境配慮型の農業をする農家から仕入れることで、地域の経済が回ったり、田んぼに生き物が戻ってきたりする。環境面、健康面のことだけではなく、地域の課題を動かすかもしれない、すごいアイデア」と話す。「映画では有機給食を既に始めている自治体が紹介されている。オーガニック給食は日本でも広がりつつあり、栽培技術も進んでいることが映画を見ると実感できる」と話す。

 会のメンバーで、福祉施設で農福連携に取り組む桑澤優太さんは「『有機はハードルが高い』という人に、ぜひ見てほしい。食や子どもや環境を大切にしたいが何をすればいいのか分からないという人が、つながったり動き出したりする機会に、この上映会がなれば」と期待を込める。

 料金は、大人=500円、大学生以下無料、託児無料(1週間前までに要予約)。午前と午後の2回制。参加申し込みはフェイスブックページで受け付ける。

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