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表現を通して子どもの能力を育てる白馬のプレスクールが発表会

全クラスの生徒、講師陣、ゲストがそろったフィナーレ

全クラスの生徒、講師陣、ゲストがそろったフィナーレ

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 白馬村の「ウィング21」(白馬村北城)で12月11日、バレエ、演劇、リトミックなどの発表会「プレスクールMAI.MAIウインターコンサート」が開かれた。村内にある「プレスクール MAI.MAI」(白馬村北城ノルウェービレッジ内)が主催した。

「プレスクールMAI.MAI ウインターコンサート」

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 同スクールに通う1歳半の未就学児から小学生までが出演し、誰でも入場無料で観覧できる形式。第1部はリトミック、アート&クラフトなどの教室の発表と、演劇クラスによる独自のプログラム。第2部・第3部ではクラシックバレエ教室が小品集とピアノの生演奏による「くるみ割り人形」を披露した。

 同スクール代表で舞台の総合演出を担う佐藤舞さんは「設立当初から、専門講師やゲストを招いた本物志向の教室運営にこだわっている。プロの表現、本物の芸術に触れることは、子どもに大きな影響を与える。教育格差が叫ばれているが、都会か地方かに関係なく、どこにいても高いレベルの表現に触れてほしい」と話す。

 今回、クラシックバレエクラスの指導には新国立劇場バレエ団の元登録ソリストの宇地原舞依さん、演劇クラスには県内の劇団「空想≠カニバル」座長の佐藤健一さん、ピアノの演奏やリトミッククラスには松本市を拠点に活動する音楽デュオ「3日満月」の権藤真由さん、ゲストや舞台監督にもプロを招いた。

 都内でバレエ講師として活動する宇地原さんは、東京と白馬を往復しながらの指導を約1年続け、「今日のために皆集中して頑張ってきた。さまざまな年齢の子どもが出演するが、今この時だけの輝き、かわいさを存分に見てほしい」と話す。演劇クラスは、子どもたちによる独自の台本をパントマイムで演じる内容。講師の佐藤健一さんは「子どもたちのやりたい役を一つずつつなげ、話し合って作り上げたもの。その過程の中に、主体性、協調性、多様性の尊重など、人間としての力をつける要素が詰まっている」と言う。

 佐藤舞さんは「子どもたちがさまざまな表現方法を知り学ぶことで、人間としての力が付き、コミュニケーション能力などを養うことができる。それを今後の人生の糧にしてもらえれば」と話す。現在は白馬のほか、松本市の「松本十帖」内に「ATELIER MAI.MAI」を展開し、子どもの芸術活動と能力開発に力を入れている。

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