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北アルプス国際芸術祭・アート会期が開幕 「水・木・土・空」をコンセプトに

七倉ダムを舞台に景観を生かした「不確かな風向」(磯辺行久さん)

七倉ダムを舞台に景観を生かした「不確かな風向」(磯辺行久さん)

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 長野県大町市で北アルプス国際芸術祭のアート会期が10月2日、開幕した。11月21日までの会期中、市内の5つのエリアを舞台に11の国と地域から36組の作品を展示する。

北アルプス国際芸術祭2020-2021

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 初日はサン・アルプス大町で開会式が開かれ、実行委員長で大町市長の牛越徹さんが開幕を宣言した。式には、名誉実行委員長で阿部守一長野県知事、総合ディレクターの北川フラムさん、ビジュアル・ディレクターの皆川明さん、国内の参加アーティストらが出席した。

 牛越市長は「素晴らしいアートを通じて地域の良さを全国に発信したい。地域に住む人にとっても大町の魅力を再認識する機会になれば。秋の大自然中で作品を楽しんでほしい」と期待を込める。

 「水・木・土・空」をコンセプトに、大町市の自然や歴史、風土から着想を得た現代アート作品を展示。市街地エリア、ダムエリア、源流エリア、仁科三湖エリア、東山エリアの5つのエリアそれぞれに作品が点在する。自然の景観を生かした屋外でのインスタレーションや地域にゆかりのある「塩の道」を題材にした作品、折り紙で独特な世界観を創り上げたものなど多彩な作品がそろう。

 日本人アーティストは、コロナ感染症対策を取った上で、同市に滞在して作品を制作した。海外アーティストは、コロナ禍前の2019年に来日した際に市内を散策し、その時の着想を元に母国でのリモートによる制作となった。ウェブ会議などさまざまな手段で芸術祭スタッフとコミュニケーションを取りながらイメージを形にした。

 総合ディレクターの北川さんは「開催の日を迎えられてうれしい。コロナ禍での厳しい状況の中でも、レベルの高い作品がそろった。たくさんの人に作品を楽しんでほしい」と話す。

 同芸術祭は2017(平成29)年、アートで地域を盛り上げる目的で第1回を開催。2回目となる今回は、当初は2020年5月の開催を予定していたが、コロナ禍で開催を1年4カ月延期した。コロナ感染症対策として、入場時の検温や消毒、会場によっては入場人数制限を行う。

 鑑賞時間は10時~17時。鑑賞パスポートは、一般=3,000円、16~18歳=1,500円、15歳以下無料。作品ごとの個別鑑賞も可能(各300円)。11月21日まで。

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