長野県大町市を中心に北アルプスエリアの有機農家や飲食店、主婦などの有志が「北アルプスオーガニックプロジェクト」（小田美恵代表）を発足し、活動している。

　人と環境に配慮した持続可能なライフスタイルを大町から発信し、地域を盛り上げようと奮闘している。9月は、チラシなどPRに使うための写真撮影などを行った。

　昨年8月に勉強会を開いたのをきっかけに今年に入って本格的に活動を始め、現在は量り売りをメインにした「ハカリウリマルシェ」を企画している。マルシェでは、自宅などから空き容器を持ち寄ってもらい、事務局で用意した検定付きはかり（特定計量器）で商品の必要量を量って販売する予定。

　信州産のオーガニック、無農薬、減農薬、自然栽培、地産地消、サスティナブル、SDGsなどに関連する農作物や、それらを使った加工品、飲食品、クラフト、雑貨なども出店を予定する。出店者にもできるだけ省資源を呼び掛ける。

　代表の小田美恵さんは「持ち帰って捨てるだけのためのパッケージが、いつの間にか当たり前になっている。量り売りの、そのちょっとの面倒を人と人とのコミュニケーションで解決する良さを、改めて考え直すきっかけになれば」と話す。