長野県池田町でワイン用ブドウの収穫が始まった。町内初のワイナリーとして昨年オープンした「ドメーヌ・ヒロキ」は9月10日、白ブドウ品種「ソービニヨン・ブラン」の収穫を始め、この日に収穫した約800キロの仕込みは11日に行った。
ソービニヨン・ブランは3回に分けて約3トンを収穫する予定。農園の広さは約5ヘクタールで、ソービニヨン・ブランの他、シャルドネやメルロー、試験的に栽培しているカベルネ・フランやプティ・ヴェルドーなどの品種を、10月中旬頃にかけて収穫し、並行して仕込みを行っていく。ワインは来年4月頃の販売を予定している。
今年の出来について、社長の横山弘樹さんは「今年は雨が多く生育が心配されたが、割れているものも少なくまずまず」と評価。「池田のブドウの味を生かしたい」と話す。
ワイナリーでは、今年4月に自社で初めて醸造した4銘柄を発売。その後種類を増やし、現在は9銘柄を販売している。自社での仕込みは2年目となり、今後、ブドウジュースやスパークリングワインの製造も予定している。
横山さんは「いろいろと新しいことに挑戦していきたい」と意気込みを見せる。