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リクエストで構成する「わたしの好きなちひろ展」 安曇野ちひろ美術館

いわさきちひろ 緑の風のなかの少女(1972年)

いわさきちひろ 緑の風のなかの少女(1972年)

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長野県松川村の「安曇野ちひろ美術館」(松川村西原)で9月11日より、「ピエゾグラフによる わたしの好きなちひろ展」ほか3つの展覧会が開催される。

エリック・カール(アメリカ)「はらぺこあおむし」のイメージ 1999年 Eric Carle, image from the Very Hungry Caterpillar. Collection of The Chihiro Art Museum. © 1999 by Penguin Random House LLC.

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 安曇野ちひろ美術館とちひろ美術館・東京(東京都練馬区)の両館で開催される「ピエゾグラフによる わたしの好きなちひろ展」は、リクエストのあった作品で構成し、安曇野ちひろ美術館では約70作品を展示する。届いたリクエストは今年3月から8月初旬までに2000通を超えた。リクエスト作品に添えられたエピソードやメッセージも一部展示する。

 ピエゾグラフは耐光性のある微小インクドットによる精巧な画像表現で、ちひろ作品の繊細な水彩表現を再現している。

 同時開催の企画展は、「没後1年田畑精一『おしいれのぼうけん』展」と、ちひろ美術館コレクションの「エリック・カールさんをしのんで」「絵本で世界を旅しよう!」。「おしいれのぼうけん」展では、2020年に89歳で亡くなった田畑精一さんの画業をしのび、子どもの心に届く作品を作りたいと思いを込めた絵本づくりを紹介。

 「エリック・カールさんをしのんで」では、世界中で愛されている絵本「はらぺこあおむし」の作者エリック・カールさんが今年91歳で亡くなったのをしのび、カールさんがちひろ美術館へ寄贈した作品「オンドリ」など美術館の所蔵作品約13作品のほか、コラージュを用いた技法や長年にわたる同館とカールさんとの交流を紹介。「絵本で世界を旅しよう!」では、世界のさまざまな国の文化や生活を描いた作品を紹介する。

 同館広報担当の田邊絵里子さんは「『わたしの好きなちひろ展』は多くの人の思い出やメッセージが集まっている。たくさんの人に楽しんでもらえれば」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は10時~17時。水曜休館。入場料金は大人900円、高校生以下無料。11月30日まで。

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