大町市定住促進協働会議が初企画した結婚支援事業「信濃大町アウトドア・フォトウエディング夏」の撮影が8月5日、市内で行われた。
コロナ禍の影響で結婚式を挙げられないカップルに、市がフォトウエディングをプレゼントした。応募13組の中から選ばれた1組が、北アルプスなどお気に入りのロケーションを背景に撮影に臨んだ。
今年4月に静岡県から大町市の美麻地区に移住し、6月に入籍した石田貴実さん(静岡県出身)とシンディーさん(フランス出身)。友人の紹介で出会った2人はスキーとスノーボードが共通の趣味で、よく大北地域を訪れていた。
コロナ禍で結婚式が挙げられず、フランスにいるシンディーさんの家族に結婚報告となる写真を撮りたいと考えていた時、市の応募を知った。シンディーさんは「大町はフランスの景色に似ているところもあり、そんな場所で結婚写真を撮影してもらえるのはうれしい。今回の企画も含めて、移住してからこれまで大町からたくさんのプレゼントを頂いた」と感謝の言葉を口にする。
2人が選んだ撮影スポットは、北アルプスが一望できる鷹狩山山頂や満天の星空の下(小熊山)など。アウトドア・フォトウエディングを企画した市まちづくり交流課定住促進係の職員も撮影を見守り、結婚支援事業としての定着に期待を込めた。
衣装やヘアメーク、ブーケなどの手配を含め、今回の撮影は爺ガ岳スキー場の運営やイベントの企画運営などを手掛けるフリーフロート(大町市平)に委託。ブーケは大町名店街のナガサワフローリストが用意した。
撮影した写真やブーケは2人に進呈。写真は、市の結婚促進や定住促進などの宣伝用にも活用する。アウトドア・フォトウエディングは秋と冬の実施も予定している。