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「ウィキペディア」の編集通して地域を知り愛着育む 池田町でワークショップ

参加者と関係者で記念撮影

参加者と関係者で記念撮影

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 長野県池田町の池田町交流センターかえで(池田町池田)で11月28日、「ウィキペディアタウン in 池田町」が開かれ県内から15人が参加した。

「ウィキペディアタウン in 池田町」

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 ウィキペディアタウンは、街歩きで見つけた地域の魅力をネット上の百科事典「ウィキペディア」の記事にして投稿するワークショップ型のイベント。国内では2013(平成25)年に横浜市で初めて開かれ、現在では各地で行われている。

 長野県北アルプス地域振興局の主催で、町で若者のネットワーク作りを目的に活動するY.P.Bank(ヤングパワーバンク)が運営した。講師は、ウィキペディア日本語版管理者のAraisyoheiさんと同イベントの主催経験を持つ伊那市地域おこし協力隊の諸田和幸さんが務めた。

 午前中は、講師によるガイダンスと町移住定住促進係職員が町の魅力をスライドで紹介。町を知るボランティアガイドの案内で、テーマにちなんだ町内のスポットを歩いて回った。

 午後は、グループに分かれて記事を編集。執筆のテーマは、町に縁のある「池田八幡神社」「浅原六朗」「池田学問所」の3つ。町と県立図書館の司書が用意した書籍を参照し、参加者同士で話し合いながら編集作業に取り組んだ。

 講師からの講評では、他のサイトからの引用記事にしないことや参考文献のページ番号を明記することなどアドバイスがあった。それを踏まえて記事を再編集し、イベントの最後に記事がサイトにアップされると参加者から歓声が上がった。

 町内から参加した矢口結以さんは「イベントを通して改めて知ることも多かった。自分で歩いて書いた記事を他の人に知ってもらえる体験は有意義だった」と笑顔で話す。

 振興局企画振興課の宮尾祥平さんは「地域のことを知り愛着を育むことを目的に企画した。記事を完成させることが目的ではなく、イベントをきっかけに参加者が地域への興味を深めて記事を書いていってもらえれば」と話す。

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