「子どもがまんなか教育大綱町民懇談会」が7月31日、池田町交流センターかえで(池田町池田)で開催された。
池田町教育委員会主催で、池田町第2次教育大綱について町が目指す子どもたちの学びと育ちの姿を町民と共有し町内外に発信するため、2020年12月に始まった。
各回さまざまなテーマを掲げ、ゲストを招き、各分野の理解を深めるとともに町民との意見交換を行う。5回目となる今回はGIGAスクール構想とICT教育の未来について、池田町教育委員会の竹内延彦教育長を進行役に、池田町GIGAスクールアドバイザーとして活動する「エンターキー」(松本市岡田)の濱田康さんと清水智さんをゲストに迎え、トークセッションを行った。
池田町の小中3校では今年7月より、chromebook(クロームブック)を1人1台配布し、端末を使った授業を行うGIGAスクールが始まった。海外では学校教育で黒板の代わりにパソコンやプロジェクターを使った授業が行われており、コンピューターで試験を行うなど子どもがパソコンを使うことも多い。
日本では学びの場で使われていることが少なかったが、コロナ禍でICT教育への関心が急速に高まり、学びへの意欲と学びの質を高めるための学習形態や学校教育を捉え直すきっかけとなり、実際の授業でクロームブックを使った取り組みが紹介された。
懇談会ではAIの機能や学校に導入された電子黒板のデモンストレーションも行われ、通信速度の速さや使いやすさを伝えた。
濱田さんは「ICT教育は経歴や障がい、性格など関係なく自分らしさを表現できる。子どもが未来を切り開いていけるよう、大人は不安がって抑え込まないでほしい」と思いを語った。